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小売業界におけるメタバースのトレンドと事例【2023年最新版】

2023.10.26

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メタバースという言葉を聞いたことがありますか?メタバースとは、「インターネット上の仮想空間内でアバターを通して仕事や遊びなどをすること」で、現実世界とは別の世界を体験できるサービスです。メタバースでは、自分の分身となるアバターを操作して、他の人と交流したり、様々な活動を楽しんだりできます。

メタバースは、1992年にニール・スティーヴンスンが発表したSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて登場した概念ですが、その前にもメタバースに類似した概念は存在していました。例えば、1984年にウィリアム・ギブスンが発表したSF小説『ニューロマンサー』では、「サイバースペース」という仮想空間が登場しています。また、1988年にジョン・カーマックらが開発したコンピューターゲーム『Doom』では、多人数で同時にプレイできる3Dグラフィックスの世界が実現されています。近年はコロナ禍での在宅需要の増加やDX推進などが背景にあり、注目を集めています。メタバースは、オンラインゲームやSNSなどのサービスを発展させたものであり、現実世界と連動している場合もあります。例えば、メタバース内で購入した商品が現実世界に届いたり、メタバース内で得たポイントやクーポンが現実世界で使えたりすることがあります。

メタバースは、現在様々な企業や団体が開発や運営を行っており、それぞれに特徴やコンセプトが異なります。例えば、Facebookは「Horizon」というメタバースプラットフォームを提供中です。利用者は自分で仮想空間を作成したり、他の利用者と交流したりすることができます。また、Microsoftは「Mesh」というメタバースプラットフォームを提供しており、利用者はホログラム技術を使ってリアルタイムにコラボレーションしたり、共同作業したりすることができます。

小売業界でもメタバースへの参入や展開が相次いでいます。今回は、その中からいくつかの事例をご紹介します。

小売業のメタバース事例

楽天市場がメタバースプラットフォーム「Rakuten Metaverse」を開始

2023年1月、日本最大級のECサイトである楽天市場が、メタバースプラットフォーム「Rakuten Metaverse」を開始しました。このプラットフォームでは、楽天市場に出店している約5万店舗の商品を3Dモデルで表示し、VRヘッドセットやスマートフォンなどでバーチャル試着や購入ができるようになっています。また、楽天ポイントやNFT(非代替性トークン)などもメタバース内で利用できるようになっており、オンラインとオフラインの境界を超えた新しいショッピング体験を提供しています。

日本初のメタバース専門店「METASTORE」が渋谷にオープン

2023年4月、日本初のメタバース専門店「METASTORE」が東京・渋谷にオープンしました。この店舗では、メタバース内で着用できるデジタルファッションやアクセサリーなどのNFT商品を販売しており、実際に店舗内でVRヘッドセットを装着して試着することもできます。また、店舗内にはメタバース空間への入り口となるポータルが設置されており、来店者は自分のアバターを持ち込んでメタバース内で他の来店者やスタッフと交流することも可能です。

セブン-イレブンがメタバースプラットフォーム「7-Eleven Metaverse」を発表

2023年7月、日本最大級のコンビニエンスストアチェーンであるセブン-イレブンが、メタバースプラットフォーム「7-Eleven Metaverse」を発表しました。このプラットフォームでは、セブン-イレブンの商品やサービスをメタバース内で提供するほか、オリジナルのゲームやイベントなども開催する予定です。また、セブン-イレブンはメタバース内での決済方法として「7pay」を導入し、実店舗とメタバース内でポイントやクーポンなどを共有できるようにする計画です。

メタバース内で利用できるようになっており、オンラインとオフラインの境界を超えた新しいショッピング体験を提供しています。

メタバースの課題

しかし、メタバースにはまだ多くの課題があります。以下にいくつか挙げてみます。

  • メタバースを利用するためには高性能なPCやVRヘッドセットなどの機器が必要ですが、これらは高価で重量感があり、長時間使用すると疲労や不快感を感じることがあります。また、機器の普及率も低く、メタバースへのアクセスが限られています。
  • メタバース内では法律やルールが不十分であり、著作権やプライバシーなどの問題が発生する可能性があります。例えば、メタバース内で他人のアバターや作品を無断で使用したり、改変したりすることは許されるのでしょうか。また、メタバース内で得た収入や資産はどのように課税されるのでしょうか。
  • メタバース内では現実世界とは異なる体験や感覚が得られますが、それに依存したり、現実世界から逃避したりする人も出てくるかもしれません。メタバースは現実世界を補完するものであって、代替するものではありません。現実世界とメタバースのバランスを保つことが重要です。

まとめ

以上のように、メタバースは小売業界に限らず様々な分野で活用される可能性がありますが、同時に課題も多く抱えています。メタバースはまだ発展途上の技術であり、今後も変化していくことでしょう。メタバースに関心を持つ方は、その可能性だけでなく、その課題にも目を向けておく必要があります。

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