【オリンピック・パラリンピック開催】小売業への影響とは
2021.07.02
コロナウイルスの影響により延期となっていたオリンピックが、いよいよ目前に迫っています。開催期間は、2021年7月23日(金)~8月8日(日)。
お盆を挟み、今度は8月24日(火)~9月5日(日)の日程でパラリンピックが開催されるため、オリンピック・パラリンピック合わせて2か月弱行われます。
今回は、オリンピック期間における小売業への影響についてご紹介します。
小売業への影響
スーパーなどの小売業には、実際のところどんな影響が起こるのでしょうか?
・カレンダーの変更
対応例 → 店舗スケジュールの確認、従業員、顧客への周知
昨年制作された紙のカレンダーの多くは、オリンピック中止が決定する前に作られたもののため、2021年オリンピック開催に伴い移動した祝日については、カレンダーにその変更が反映されていません。
7月開会式前後:4連休
・19日(月)海の日→平日
・22日(祝)平日→海の日
・23日(祝)平日→スポーツの日
8月閉会式前後:3連休
・8日(祝)平日→山の日
・9日(祝)平日→振替休日
・オリンピック視聴による売れ時(ピークタイム)の変動
対応例 → オリンピック放送予定をもとに考える売れ時予測
人気のメジャーな競技やメダル争いなど注目度の高い試合は、視聴率も高くなることが予想されます。そのような試合の最中は、来客数が少なくなる可能性もあり、店舗では普段とは違う人流ができることで、「売れ時のずれ」が起こることも考えられます。
・巣ごもり需要の高まり
対応例 → ネットスーパーやまとめ買い需要の高まり
オリンピック期間中は、自宅での試合観戦に伴い、試合時間外のまとめ買いや巣ごもり需要を期待できます。
夏ならではの商品需要に加えて、巣ごもり需要で売れる商品を見極める必要もあります。自宅でのオリンピック観戦に備えたまとめ買い需要も見込まれます。
・交通規制の影響
対応例 → 交通規制の影響がある地域は事前に自治体や東京都オリンピック・パラリンピック準備局などから発信される情報をくまなくチェックする。
競技会場等周辺では、一般道における交通混雑緩和を目的とした交通規制が行われます。商品などの輸送ルートに影響がある場合、商品の到着が遅れる可能性があります。
また、競技大会期間中、首都高速では以下の対応が予定されています。
・夜間(0時~4時)に首都高速道路を利用する交通の料金を5割引。
・昼間(6時~22時)に首都高速道路の都内区間を利用するマイカー等へ料金上乗せ(1,000円)。
商品の輸送以外にも交通規制の影響がある地域では、従業員の通勤やネットスーパーの配送への影響も懸念されます。
交通規制の影響は、店舗周辺に限ったことではありません。
エンドユーザーのお中元配送についても、届け先の地域によっては影響が出る可能性もあります。
例えば、佐川急便では下記のような対応を告知しています。
佐川急便「7月23日~9月5日間の荷物のお届けについて」
https://www2.sagawa-exp.co.jp/whatsnew/detail/1711/
参考:「東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会期間中の物流に係るご協力のお願い」(https://2020tdm.tokyo/logistics/)
まとめ
オリンピック・パラリンピックの期間中は、首都圏を中心に商品の発注やピークタイムの変化など、例年とは違う動きになる可能性があります。
ライブビューイングや複数人での感染による飛沫防止など、ワクチン接種が進む中首都圏に限らず引き続き感染拡大防止が必須となります。
コロナの感染拡大状況によっては、再度緊急事態宣言が発令される可能性もあり、長期的な計画が立てにくい状況下で難しい判断が迫られるケースもあります。
オリンピック会場や選手村近辺の店舗はもちろんのこと、そのほかの地域であっても店舗運営において柔軟な対応がカギになることは間違いありません。
随時最新の正確な情報を収集することで、変化する状況に柔軟な対応が求められます。
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