【接客改革】ゆっくり支払い専用の「スローレジ」
2021.10.27
超高齢化社会の日本では、少子化も伴い様々な課題が上がっています。
DXの推進が進む中、各店舗でセルフレジの導入も進んでいます。
セルフレジが増えることで、買い物が便利になると感じる人がいる一方で、有人レジを望まれるお客様もいらっしゃいます。
今、有人レジならではの新たなサービスに注目が集まっています。
それは、お客様が自分のペースで買い物できる「スローレジ」の取り組みです。
今回は、スローレジについてご紹介します。
スローレジができた背景
一部の店舗で導入されている「スローレジ」とは何なのでしょうか?
近年店舗のDXが進み、セミセルフやセルフレジが増えたことで、レジ会計時の流れが店舗やレジ機ごとに多様化しています。
同一店舗内で、有人レジ、セミセルフ、セルフレジが設置されているケースも多々あり、お客様が会計の仕方を選べる時代になりました。
有人レジを利用する人の中で、特に「時間がかかってもいいから、落ち着いてゆっくりお会計したい」というニーズに沿った取り組みがこの「スローレジ」です。
では、どのような人が、「スローレジ」を活用しているのでしょうか?
例えば、筆者の高齢の母は、歩くのもゆっくり、金額を確認するのもゆっくり、小銭を出すのもゆっくり、スピーディーに会計を済ませるのは難しい状況です。
そうすると混雑時にレジに並ぶと焦ってしまい、落ち着いて買い物ができなくなってしまいます。
そのため、ピークタイムをずらして敢えて混んでいない時間に買い物に行きます。
このように、レジでゆっくり買い物したいという高齢者や障がいがある人などが安心して買い物できるのがスローレジの取り組みです。
特定の方に限らず、病気やけがなどの影響で、スローレジを利用したいというニーズも想定されます。
下記の店舗ではスローレジや「ゆっくりレーン」「スローショッピング」などの取り組みが進んでいます。
・「ゆめタウン」の一部店舗
・福井県民生活協同組合
・「マイヤ」滝沢店
また、スローレジがない店舗では、「サービス介助士」の資格者がサービスを提供するケースもあります。
「サービス介助士」は、「高齢者など多様な人が暮らす社会で、誰もが社会参加できるように必要なことをケアする人」になるための資格です。
レジでの会計であれば「時間がかかってもいいから、ゆっくり会計したい」という方も一定数いらっしゃいます。高齢者の方や身体に障がいがある方などの身体が不自由な方、もしくは子供などです。場合によっては、普段は「早くレジを済ませたい!」と思っていても、病気やけがなどで、一時的にゆっくりレジを利用したい。そんなケースもあるのではないでしょうか?
このレジがあるおかげで、「自分のペースでゆっくりお会計したい」という方は安心して買い物できる取り組みです。
まとめ
ご高齢の方や身体が不自由な方でなくても、レジが混んでいるときは、少しでも早く進むレジで会計したいという場合もあれば、荷物をたくさん持っていたりして手がふさがっているときには、ゆっくり自分のペースで支払いたいという方にとっても便利なスローレジ。
セルフレジやセミセルフレジの登場で、より簡単に会計が済むようになればなるほど、人が行う接客スタイルを求める消費者もいます。
SDGs(持続可能な開発目標)が目指す「誰一人取り残さない社会」の実現にもつながる取り組みです。
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