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万博博覧会の歴史

2025.05.09

□万博の起源と変容

万博博覧会は、各国の技術や文化を発信し、国同士が交流することを目的としたイベントとして始まり第一回は1851年(江戸時代後期)にイギリスのロンドンで開かれました。これは、当時のイギリスは産業革命が進んでおり、農業などの第一次産業から工業などの第二次産業を中心とする国へと変化する時期だったためと言われています。

ロンドン万博(1851年)では鉄骨とガラスのクリスタルパレス(会場の建物)や蒸気機関車を見るために、来場者が殺到しました。参加国は34カ国、会期は141日間で、総入場者数は604万人でした。

パリ万博(1867年)には、日本が初出展しましたが、直後に起きた明治維新により江戸幕府は消滅したため、ウィーン万博には「明治政府」として出展しました。これは、新しく生まれ変わった日本をアピールするという大きな目的がありました。また、葛飾北斎らの浮世絵や磁器、精密な工芸品は大人気でした。

アメリカで開催されたフィラデルフィア万博(1876年)ではベルの電話、エジソンの電信装置等々が紹介され、まさに「発明の万博」となりました。

アメリカ開催のシカゴ万博(1933年)では初めて「進歩の一世紀」というテーマが設けられ、電車や自動車といった近代の交通機関が展示されました。

フランス開催のパリ万博(1937年)のテーマは「現代生活の中の芸術と技術」でした。開催直前のスペイン内戦でドイツ軍による都市無差別爆撃による惨状への怒りを表現したピカソの「ゲルニカ」が展示されました。

日本初の大阪万博(1970年)のテーマは「人類の進歩と調和」です。アジア初の万博開催でもあり、途上国も多く参加しました。科学技術の進歩が展示され、国際社会の理解が深まりました

日本で行われる2度目の大阪万博(2025年)のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。人類共通の課題を解決するために、最新鋭の技術や世界中から集めた新たなアイデアを発信できる場所を目指しています。

□万博の開催目的

万博の目的は、世界中の人々が交流し、新しい技術やアイデアを共有して、地球規模の課題に取り組むことです。万博では新しい技術や商品が生まれ、生活が便利になるきっかけとなります。

2025年大阪・関西万博は持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献、日本の国家戦略Society5.0(日本が目指す未来社会の姿でサイバー空間を融合させた社会)の実現です。

□万博の今後の可能性

万博博覧会の今後の可能性は、様々な視点から考察できます。まず、経済的な側面では、地域経済の活性化やビジネスチャンスの拡大につながる可能性があります。

次に技術的な側面では産業の創出や技術革新を促す役割を果たします。

また、社会的な側面では国際的な交流や理解を深める場として、平和の象徴としての役割も担います。万博を通じて、世界各国の人々が交流し、お互いの文化や価値観を理解することで、国際的な協力体制の構築や平和な社会の実現に貢献することが期待されます。

さらに、万博は、都市や地域のイメージ向上や観光誘致にもつながる可能性があります。万博の開催地は、世界から注目される都市とした、観光客の誘致や地域経済の活性化に貢献できます。

□大阪・関西万博2025

2025年4月13日から始まった大阪万博は10月1日までの183日間、大阪市の人工島「夢洲」で開催されます。

 

 

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