実際に聞いてみた!【外国人留学生事情】
2020.09.22
日本には、各国から来日した留学生が多数滞在しています。
なかには留学をきっかけに日本に興味を持ち、就職にいたるケースもあります。
日本では、コロナの影響による出入国の制限や規制などがあり、日本への留学事情は大きく変化しています。
今回は、日本の留学生の受け入れ事情について、留学生の声を含めてご紹介します。
2019年時点で、留学生「30万人計画達成」
独立行政法人日本学生支援機構の「外国人留学生在籍状況調査」(2019年5月1日)によると、日本の大学や日本語学校などに在籍する外国人留学生は、31万2214人。外国人留学生数は、前年の2018年から1万3234人増えて過去最多を更新。
政府は、「グローバル戦略」を展開する一環として、2020年をめどに留学生30万人の受け入れを目指し「留学生30万人計画」を策定。その目標は2019年時点で達成されています。
しかし、2020年にコロナの影響による入国制限などの影響で、留学生数も変化しています。
(出典:文部科学省ホームページ)
各国から来日した外国人留学生の数
独立行政法人日本学生支援機構が実施した「『外国人留学生在籍状況調査』及び『日本人の海外留学者数』等について」によると、留学に関する最新の調査結果は以下の通りです。
下記の調査内容は、2019(令和元)年 5 月 1 日現在の外国人留学生数です。
留学生数の多い国の地域を順番にあげると、以下の通りです。
- 中 国:124,436人
- ベトナム:73,389人
- ネパール:26,308人
- 韓 国:18,338人
- 台 湾:9,584人
- スリランカ:7,240人
- インドネシア:6,756人
- ミャンマー:5,383人
- タイ:3,847人
- バングラデシュ:3,527人
(参照:『外国人留学生在籍状況調査』及び『日本人の海外留学者数』等について)
上記の割合をグラフにすると以下の通りです。
データによると、留学で日本に来日した学生は、アジア県出身者がトップ10を占めていることが分かります。
次の項目では、現在大学に通いながらアルバイトをしている学生に、日本での暮らしについて聞いてみました。
今回お話を伺ったのは、日本に入国した留学生のうち2番目に多い、ベトナムからの留学生です。
ベトナム人留学生の声
日本に滞在している留学生は、実際にどんな感想を抱いているのでしょうか?
スポーツが好きで、最近はヨガに熱中しているというベトナム人留学生に、日本での生活についてインタビューしました。
Q.日本で生活してみて、どんな印象を持ちましたか?
A.日本とベトナムの文化の違いは、安全で暮らしやすいことです。
日本はどこに行っても「安全に暮らせる」という安心感があります。
地方に行ったときに、野菜の無人販売を見てとても驚きました。
ベトナムにも屋台などはたくさんありますが、無人のところは見たことがありません。
今私は、大学に通っているのですが、分からないことがあって質問すると、最後まで丁寧に教えてくれる人が多く、優しい人が多いですね。
日本には親切な人が多く、良い人間関係をつくれています。
Q.日本に興味を持ったきっかけは?
A.ベトナムにいるときに日本のアニメを見て、そのアニメが好きになり興味を持ちました。
日本に親戚がいることも、きっかけの一つです。
その親戚から「日本に留学したら?」というアドバイスをもらって、日本で勉強することに決めました。
Q.どのように日本語を勉強しましたか?
A.ベトナムにいるときに、半年くらい日本語を勉強してから来ました。
勉強方法は、日本人とベトナム人の交流会に参加したり、アプリやインターネットのサイトを利用したりもしていました。
来日してすぐの頃は、全く日本語がわかりませんでしたが、日本語学校に1年通って日本語検定試験N3を取得できたんです。
その後、今通っている東京の大学に入学しました。
Q.大学ではどんな勉強をしていますか?
A.経済学を勉強しています。
今大学4年生で単位はほとんど取得したので、授業はゼミに参加するくらいです。
30人ほどいるメンバーのうち、半分は日本人、半分は留学生ですね。ベトナム人は私だけです。今は、卒業論文のテーマ決めについて悩んでいるところです。
Q.今後の目標を教えてください。
A.卒業後は、このまま日本で仕事をしてお金を貯めたいと思っています。
いずれはベトナムに日本語学校をつくりたいですね。
ベトナムには、日本に興味を持っている学生も多いので、いずれは日本語を教える場所をつくりたいという夢があります。
まとめ
今回は、外国人留学生のデータと留学生の声を紹介しました。
弊社には、日本の語学学校を卒業して入社した中国やベトナム、ミャンマー出身の社員も多数在籍しています。
コロナ禍で各国間の行き来が制限されるなか、新たな取り組みとして、オンライン留学(バーチャル留学)を実施する学校も増えています。
大学や語学学校などでは、オンライン授業を行うケースも増えています。
このように、生活様式の変化に伴い留学事情も大きく変化しています。
今後も、留学に関する新たな展開に注目が集まりそうです。
資料請求・お問い合わせ
レジのアウトソーシングや教育など各種サービスの資料をご用意しております。
資料請求・ご相談など、お気軽にお問い合わせください。
お電話でのお問い合わせはこちら