日本の小売りで【BOPIS】を導入するメリット・デメリット
2021.08.02
皆さんは、BOPIS(ボピス)という言葉を聞いたことはありますか?
今回は、日本でも導入する店舗が増えているBOPISについてご紹介します。
目次
BOPISとは何か
BOPISという言葉、「聞きなれない言葉だな……」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
一見耳なじみのない言葉ですが、「店頭受け取りサービス」と言えば、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
BOPISとは、「Buy Online, Pickup In Store」の略称のことで、オンライン上で購入した店舗で商品を受け取るサービスのこと。
オンラインで購入した商品を自宅と職場の間など、商品を事前に予約することで好きな時間に受け取り可能な購買方法のことを言います。
次に、BOPISと近い意味の言葉として、「クリック&コレクト」や「モバイルオーダー」の意味についてご紹介します。
BOPISと他のサービスの違い
BOPIS
「クリック&コレクト」の一種。ネットショップで購入して店舗で受け取るショッピングスタイルのことを言います。
クリック&コレクト
ネットショップで購入した商品を自宅以外の場所で受け取るショッピング方法やその仕組みのこと。コンビニや宅配ポストなどの自宅以外の場所で受け取る方法です。
モバイルオーダーとの違い
スマートフォンやタブレットから、店舗にいなくても商品の注文・決済が可能なサービスです。モバイルオーダーを利用する顧客は、スマートフォンなどの専用アプリを使って、店舗への注文と支払いができます。
BOPISが増えている理由
コロナ感染予防の観点などから、お客様が店舗に滞在する時間や買い物時間の短縮などの効果も見込めることから、注目を集めているサービスです。
特にアメリカは、BOPIS先進国ともいわれるほどサービスが拡大しています。
コロナ禍でBOPISは、店舗に出向いて直接商品選定する時間を減らし、滞在時間を少なくできる取り組みです。
コロナ禍はもちろんアフターコロナの時代においても、買い物の効率化を図るうえで利用が進む可能性があります。
最近では、BOPIS先進国ともいわれるアメリカだけではなく、日本でも活用が進んでいます。
企業がBOPISを導入するメリット・デメリット
<メリット>
・お客様が店舗に来店する機会の創出
BOPISを利用してお客様の来店機会を増やすことで、「ついで買い」需要の創出につながります。
・他の事業者とサービスの差別化ができる
BOPISを導入する店舗は、導入していない店舗との差別化につながります。
・宅配の業務が必要なくなる(ネットスーパーと比較した場合)
スーパーマーケットでは、注文から配達までの業務を一気に完結する「ネットスーパー」が普及しています。顧客に商品を届けるのではなく、店舗に取りに来てもらう方法なので、その分従業員の人件費や作業時間が浮くというメリットがあります。
<デメリット>
・申込受付の業務が増える
商品を受注するためのWebサイトやアプリ、電話対応が必要です。そのほかに、実際に店舗で商品を受注し、商品を準備する人材を確保することが必要になります。
・店舗在庫とBOPIS在庫の準備
BOPISを利用する場合、店舗にリアルタイムで来店したお客様の購入機会を逃さないように十分な在庫を準備することも必要になります。
日本のBOPIS導入業種
日本では、飲食店や家電量販店、ホームセンタ―などで店頭受け取りサービスを導入する業種は徐々に拡大しています。
最近ではスーパーマーケットでもこのサービスを導入する企業も増えています。
また、大手家電量販店やホームセンターなどでは「店頭受け取りサービス」を実施する店舗もあります。
店頭受け取りサービスの場合は、事前決済のほかに店舗で商品を受け取る際に決済できるケースもあり、店舗の状況やお客様のニーズに応じて選択可能です。
まとめ
実際にBOPISを利用したことのある筆者は、在宅で商品が配送されるのを待つ必要がなく、自分の好きな時間に店舗で受け取れるという点で利便性が高い方法だと感じました。
今後、小売業の販売方法やチャネルはますます多様化していくことが予想されます。
BOPIS導入店舗のサービス活用状況や導入店舗の増加など、今後もBOPISの普及や認知度アップに注目が集まりそうです。
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