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進化する冷凍食品!歴史~最新の販売事情とは

2023.08.17

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冷凍食品は、日々の食事に欠かせない存在です。近年、各メーカーともに冷凍食品の新規開発に力を入れています。このブログでは、冷凍食品に関する様々な情報をお届けします。今回は、冷凍食品の基本から最新情報までご紹介いたします。

冷凍食品が誕生した歴史的背景とは?

日本での冷凍食品の起源を振り返ってみましょう。

日本冷凍食品協会によると、1948年、東京・日本橋の白木屋デパートで日本冷蔵(現在のニチレイフーズ)が「ホームミート」「ホームシチュー」を販売したことが調理冷凍食品の始まりとされています。

個人的な感想としては、70年以上も前から冷凍食品があったことに驚きました。現在まで、様々な改良が加えられてよりおいしい冷凍食品が増えています。

冷凍食品の種類と保存温度の違いを知ろう

冷凍食品の種類は4種類あります。

・食べる前に加熱調理が必要なもの(加熱後摂取冷凍食品)

→冷凍前に加熱調理がされているもの(凍結直前加熱済)

→冷凍前に加熱調理がされていないもの(凍結直前未加熱)

・食べる前に加熱調理が必要ないもの

→生食用冷凍鮮魚介類

→無加熱摂取冷凍食品

パッケージに「冷凍食品」と表示する条件について、食品衛生法の基準と業界団体の基準では異なる部分があります。

それは、冷凍食品の保存温度の基準です。

食品衛生法では、マイナス15度以下を基準と定めています。その理由は、有害微生物が増殖できないマイナス温度に設定しているためです。

一方、一般社団法人日本冷凍食品協会は、食品の酸化や酵素反応などによる品質変化を抑制して、品質を長時間にわたって保持するために、冷凍食品のマイナス18度以下での保存、流通の基準を定めています。

その他にも下記の項目を含めた4項目を冷凍食品の要件として定義しています。

①前処理をし、可食部のみにすること

②急速凍結(急速冷凍)し、品質を保つこと

③適切に包装し、品質劣化を防ぐこと

④マイナス18℃以下での保存、流通すること

冷凍食品需要が増加する理由とは?

冷凍食品需要が増している背景としては、一つ目には「SDGs(持続可能な開発目標)」の実現に向けてフードロス削減に取り組む企業が増えていることが挙げられます。

二つ目の理由としては、冷凍技術の進化が挙げられます。下記のように冷凍手法が進化していることが挙げられます。

下記の冷凍技術を利用することで、食品を解凍した後の「復元率」を高めることにつながり、冷凍食品の美味しさの担保につながっています。

① CAS冷凍(セルアライブシステム冷凍)

「細胞を(Cells)生かす(Alive)システム(System)」すなわち「CAS冷凍」という技術が注目されています。

水を瞬時に凍らせることで氷晶化を防ぐことにつながるため、細胞膜が損なわれず、無傷に保つことが可能です。これにより、解凍時のドリップを防ぐ技術です。

② プロトン凍結

「磁石・電磁波・冷風」の3つの力を組み合わせて食材を素早く凍らせるハイブリッドな技術です。凍結時の氷の結晶が小さくなります。これにより、解凍後のドリップが減り、風味を保つことにつながります。食材の鮮度や食感、風味を維持する技術です。

また、上記のような冷凍技術のほかに、「不凍タンパク質」を加えることで、食品のおいしさや食感の低下を防ぐ方法もあります。食品に不凍素材を添加することで、冷凍食品の品質維持、品質向上につながります。

最新の冷凍食品販売経路

冷凍食品販売経路の続きは以下のようになります。

◆冷凍食品専門店

関東を中心に複数店舗を出店しているフランス発冷凍食品専門店「ピカール」や、アイスクリームや冷凍食品の卸売りを手がけるアイスコの専門店「FROZEN JOE’S(フローズンジョーズ)」や、イオンの冷凍食品強化型店舗「@FROZEN」など、冷凍食品専門店が増え続けている。

冷凍食品専門店は、冷凍食品に特化した店舗で、様々な種類や国籍の冷凍食品を取り扱っています。一般的には、冷凍食品の品質や鮮度にこだわり、高級感やオリジナリティを打ち出しています。冷凍食品専門店のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

・冷凍食品の種類が豊富で、自分好みのものを選べる

・冷凍食品の試食や試作ができる場合がある

・冷凍食品の調理方法やレシピなどのアドバイスが受けられる場合がある

・冷凍食品の購入に応じてポイントやクーポンなどの特典が得られる場合がある

冷凍食品専門店は、冷凍食品に対するイメージを変えることができるかもしれません。気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。

◆自動販売機

最近では、自動販売機で冷凍食品を取り扱うケースが増えています。代表的な冷凍自動販売機は、2021年1月にサンデン・リテール株式会社が販売開始した「ど冷もん」です。

この自動販売機はマイナス18度以下で商品を保管し、購入者はその場で電子レンジで加熱して食べることができます。商品の形状が限定されるという点で取り扱うことができます。

自動販売機で冷凍食品を購入することで、時間や場所にとらわれずに手軽に食事ができるというメリットがあります。一般的には、カップ麺やおにぎりなどの常温商品よりも栄養価や満足感が高いと言われています。自動販売機で冷凍食品を購入するデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

・商品の種類や個数が限られている

・商品の賞味期限や保存状態が分かりにくい場合がある

・商品の価格が高めに設定されている場合がある

・電子レンジの使用時間や清掃状況によっては、加熱不足や衛生面の問題が発生する可能性がある

自動販売機で冷凍食品を購入する際には、上記の点に注意してください

◆冷凍宅配弁当

コロナ禍で飛躍的に販売数を伸ばした冷凍宅配弁当の「ナッシュ」は、直近2年間で月間販売食数を18万食から150万食に伸びた実績があるといいます。

また、元々常温・チルドの配食に力を入れている事業者も、冷凍商材の取り扱いを強化し始めていることから、市場規模は今後も拡大するとの見込みもあります。

冷凍宅配弁当は、インターネットや電話で注文し、自宅や職場に届けられる冷凍食品のサービスです。一般的には、一食分のメインとサイドがセットになったものや、単品で選べるものがあります。冷凍宅配弁当のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

・保存期間が長く、好きな時に食べられる

・栄養バランスやカロリーが考えられたメニューが豊富で、健康管理に役立つ

・調理時間や洗い物が少なくて済むので、忙しい人や一人暮らしの人に便利

・出前や外食よりも安く済む場合が多い

・好みやアレルギーに合わせてカスタマイズできる場合がある

冷凍宅配弁当は、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた人々にとって、手軽で便利な食事の選択肢となっています。また、高齢者や介護者など、調理が困難な人々にとっても、生活支援の一環として利用されています。

冷凍宅配弁当の市場規模は、2020年度には約1,500億円と推計されており、2023年度には約2,000億円に達すると予測されています。主要な事業者としては、「ナッシュ」「ヨシケイ」「オイシックス」「ワタミ」「デリシャス」などが挙げられます。

冷凍食品は、日々の食事に便利で栄養バランスも考えられた商品であり、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた人々にとって、手軽でおいしい食事の選択肢となっています。冷凍技術の進化やフードロス削減への取り組みなどにより、冷凍食品の品質や鮮度も向上しています。冷凍食品専門店や自動販売機、冷凍宅配弁当など、様々な販売経路が展開されており、市場規模は今後も拡大すると予測されています。

[冷凍宅配弁当市場規模推移・予測(2016~2023年度)]

[冷凍宅配弁当市場規模2023年度予測]

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