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卸売業から小売業に変更する企業が急増中!その背景と理由とは?

2023.12.07

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流通・小売業界では、消費者のニーズや市場の変化に応えるために、常に新しいビジネスモデルや戦略を模索されているご担当者様もいらっしゃるかと思います。そのなかで、卸売業から小売業に変更するというケースも見られます。今回は、卸売業から小売業に変更する企業が増えている理由や事例をご紹介します。

卸売業から小売業に変更する企業が増えている理由

その理由として、次のような理由が考えられます。

小売業は、消費者と直接取引を行うことで、商品やサービスの価値を高めることができます。また、消費者のニーズや市場の動向に応じて、商品の品揃えや価格設定を柔軟に変更することができます。自社ブランドの確立や消費者との関係構築などにより、商品やサービスの差別化や付加価値を高めることができます。

卸売業から小売業に変更することで、在庫管理や店舗運営、販売促進などのコストがかかりますが、それらを上回るメリットがあると判断する企業が増えているのかもしれません。

卸売業から小売業に進出した事例

流通・小売業界は、消費者のニーズや市場の変化に応えるために、常に新しいビジネスモデルや戦略を模索しています。そのなかで、卸売業から小売業に進出するという選択肢を取る企業も増えています。卸売業から小売業に進出した事例を紹介しながら、その背景や成果、課題などを解説します。

卸売業から小売業に進出する企業は、様々な理由や目的があります。例えば、卸売業のみでは利益率が低く、競争力が弱いと感じた場合や小売業の方が市場のニーズに応えやすいと考えた場合などです。卸売業から小売業に進出することで、自社ブランドの確立や消費者との直接的な関係構築、高付加価値商品の販売などのメリットが期待できます。一方で、小売業に進出することで、在庫管理や店舗運営、販売促進などのコストもかかります。

実際に卸売業から小売業に進出した事例はどうなのか。次に三社のケースをご紹介いたします。

ABCマート

靴と衣料の輸入販売商社から始まり、2002年から小売業へ転換。イギリスのシューズブランドの商標権取得により、競合との差別化を進めています。アウトレット形態での出店も経験するなど、シューズ関連の事業を中心に流通ネットワークを獲得する企業です。

ゑびすや商店

倉庫業を営んでいたが、卸売業に進出し、その後小売業に転換。賞味期限切れ寸前の商品を安く売るという戦略と、宣伝はせず、メディアの取材に応じることで、知名度を高めた企業です。

アスクル

文房具メーカーとして、卸売業の形態で法人向けに通販を行い、小売業に進出。カタログとWebを媒体として商品を展開されています。また、小売を代理店とする形式で、文房具店と協働するビジネスモデルを構築した企業です。

小売業と卸売業の違いとは?具体的な事例を交えて解説

小売業と卸売業の違いは、主に以下のような点にあります。

取引先

小売業は最終消費者と直接取引を行いますが、卸売業は小売業者や他の卸売業者と間接的に取引を行います。例えば、アスクルは小売業として、個人や法人の消費者に直接商品を販売していますが、卸売業として、文房具店に商品を卸しています。

取引規模

小売業は一回あたりの取引量が少なく、取引回数が多い傾向がありますが、卸売業は一回あたりの取引量が多く、取引回数が少ない傾向があります。例えば、ゑびすや商店は小売業として、一人の消費者に一個や数個の商品を販売していますが、卸売業として、一つの小売店に数十個や数百個の商品を販売しています。

商品の種類

小売業は消費者の多様なニーズに応えるために、商品の種類や品揃えを豊富にする必要がありますが、卸売業は取引先のニーズに応えるために、商品の種類や品揃えを絞る必要があります。

価格設定

小売業は消費者の購買意欲や競合他社の価格に影響されやすく、価格設定に柔軟性が求められますが、卸売業は取引先との契約や市場の相場に影響されやすく、価格設定に安定性が求められます。例えば、ゑびすや商店は小売業として、商品の状態や需要に応じて価格を変動させていますが、卸売業として、商品の原価や利益率に基づいて価格を固定させています。

卸売業から小売業に進出する際のポイントとは

卸売業から小売業に進出する際には、以下のようなポイントを考慮する必要があります。

消費者のニーズや市場の動向把握

卸売業から小売業に進出する場合、消費者のニーズや市場の動向に敏感に対応することが重要です。消費者の嗜好や購買行動、競合他社の戦略や価格などを分析し、自社の強みや差別化要素を明確にすることが必要です。例えばABCマートは、商社時代に培った海外ネットワークを使って、最新の流行をいち早く収集して商品開発に繋げています。

在庫管理や店舗運営のノウハウ習得

卸売業から小売業に進出する場合、在庫管理や店舗運営のノウハウを習得することが必要です。在庫管理では、商品の仕入れや発注、在庫量やロスなどを適切に管理することが求められます。店舗運営では、店舗の立地やデザイン、レイアウトや陳列、接客やサービスなどを工夫することが求められます。例えば、ゑびすや商店は、在庫管理では、商品の状態や需要に応じて価格を変動させることで、在庫の回転率を高めました。店舗運営では、店舗の外観や内装をシンプルにすることで、商品の魅力を引き出す工夫がされています。

販売促進やブランディング戦略立案

卸売業から小売業に進出する場合、販売促進やブランディングの戦略を立てることが必要です。販売促進では、広告や宣伝、キャンペーンやイベントなどを活用して、消費者の購買意欲を高めることが求められます。ブランディングでは、自社の商品やサービスの特徴や価値を消費者に伝えることで、自社のイメージや信頼を高めることが求められます。例えば、アスクルは、販売促進では、カタログやWebを媒体として、商品の情報や口コミを提供することで、消費者の注目を集めました。ブランディングでは、自社のロゴやキャッチコピーを統一することで、自社の認知度や好感度を高めました。

まとめ

卸売業から小売業に進出した事例について、ご紹介しました。卸売業から小売業に進出することは、単に業態を変えるだけではなく、消費者や市場との関係や、事業運営の方法など、様々な面で変化や挑戦を伴います。今後もこのような業態変更が増える可能性があるでしょう。

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